「つま先、膝、いいよ〜」って言われたい😭

「つま先、膝、いいよ〜」って言われたい😭
いつか言われたい🥺言われる日が来るのだろうか?🥺もはや、あの子に生まれ変わりたい🥺
私がみんななら、こう思っていると思います😂

さて、今日の集団トレーニングで「膝が伸びていると評価させた人」と「そう評価されなかった人」と違いをお話ししましたので、今日はそのお話💡

そもそも、理学的な『膝関節完全伸展』とは、『大腿骨と脛骨が成す角度が最大に伸展している状態』を言います。

これが0°にあれば、正常に膝関節完全伸展していると評価できます🙆‍♀️

しかし、新体操やバレエの評価は、これだけではありません⚠️
新体操・バレエ審査員が「膝が伸びている」と評価される人の特徴

膝関節が伸展0°以上である
     +
①完全伸展の持続時間が長い
②股関節外旋を伴っている
③体幹の傾斜が伴わない

この③条件がそろっていないと、「膝が伸びている」とは評価されない傾向があるように思います。
つまり、膝関節伸展という構造的要素よりも、脚をどう“扱う”かに重きが置かれているようです。

①完全伸展の持続時間が長い…
「膝がキレイな子」は、膝とつま先が完全に伸び切っている時間が、他の子よりも圧倒的に長いです。
しかし、スタートが早いのではなく、ゴールが遅い!
つまり、「すぐ伸ばす」ではなく、「完全伸展を終えるのが1番遅い」と言い換えることができます。
同じ曲であっても、曲いっぱいを使って、可能な限り完全伸展の時間が長いように心がけたいものです🦵
「審判がまばたきしたら、もう終わっていた」ではなく、「審判がまばたきしても、まだ伸ばしていた」とできるようにしましょう👀

②股関節外旋を伴っている
股関節「外旋」という言葉にピンと来ない人は、「関節の基本の運動方向」についてしっかり学んでください💦
関節がしなやかに動くことを魅せつける競技なら、関節の基本のキです💡
さて、新体操やバレエの「膝を伸ばせ」は、おそらく「膝関節伸展」ではなく「外旋伸展」のことです🤔

良い例の選手、悪い例の選手の画像を入れたいですが、私の生徒さんの写真を暴露したくないですし、ネット上には上手い選手の写真や動画ばかりなので、こんなものを作りました👇

AとBどちらの動脚の方がキレイですか?
Bだと思った人は、これは、「外旋伸展」です💡
Aのように単純に膝を伸ばしても「いいよ」とは言われません。もしくは「内股!」という指摘になるかもしれませんね💦(内股とは股関節内転を示しているのであれば、これは内股ではありません⚠️)
運動学的に言えば、股関節外旋+膝関節伸展です🦵

③体幹の傾斜が伴わない
体幹の傾斜というと、体幹が右や左に傾くこと(下写真A)だけを想像していませんか?
特にレベルの高いお子さんになると、単純な上半身の傾斜(下写真A)ではありません。
お尻が横にずれていないか見破ってください👀(下写真B)
もし、お尻が横にずれているようなら、体幹を強化してもほぼ意味はなく、問題は「中殿筋」にあります⚠️(下写真B)

先ほどから言うように、コーチや審判は、単純な膝関節伸展ではなく、脚の扱い方を重視しています🦵
なので、Aのように上半身が動けば、「バランス崩れてるよ!」と指摘するでしょう。
一方で、同じ上半身の傾きでも、Bのような姿勢を呈していれば、「脚が汚い!」と評価しているように思います。
では、②の時に示した、「外旋伸展」の脚を使用して、中殿筋が使えていない(A)と、中殿筋が使えていない(B)を比較してみてみましょう👇

同じ動脚にも関わらず、Bの方がキレイですね👏
実際には、中殿筋が使えていないと、骨盤の安定は損なわれるので、Aの動脚はもっと下がり、股関節外旋もできなくなります💦

ヒトは皆、同じ筋肉を持ち、同じ関節を持っていて、できる運動も限られているので、「お尻が出てると、良い姿勢を保てていない」とか「猫背だと背中の力を保っていない」などと、運動学を学んだわけでないが、見た目の印象で、能力の良し悪しを判断できます。
そのような指摘内容をする場合、その人は、動きを“理解”してやっているのではなく、“感覚”でやっているだけです。
解剖や運動学を知ると、具体的に、何をどうするのかわかってくるので、動きの言語化を常に意識してください✨